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熊本市で吃音の相談を受けるには?

くまもと桜町
2025.08.03 更新

お子さんの吃音について、「どこに相談したら良いんだろう?」「このままで大丈夫なのかな?」とご心配されている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。

このコラムでは、吃音の基本的なことから、熊本市内で相談できる場所、そしてことばの相談室ことりでどのようなサポートができるのかについてご説明します。

吃音(きつおん)とは?

吃音は、話すときにことばがスムーズに出てこない状態を指します。症状は人それぞれですが、例えば以下のような話し方の特徴が見られます。

  • 繰り返し(連発)   : 「お、お、お、お、おはよう」のように、ことばのはじめを繰り返す

  • 引き伸ばし(伸発)  : 「おーーーーーはよう」のように、音を引き伸ばす

  • ブロック(難発)   : ことばが詰まってなかなか出ない、話はじめに時間がかかる

吃音は、2~5歳で始まることが多く、幼児期に吃音がみられるお子さんは約8%いるといわれています。本人のもつ生まれつきの要因が大きいことがわかっており、ストレスや家庭環境、本人の性格(緊張しやすい、気が弱い等)によるものではありません。

お子さんの成長過程で一時的に見られることもありますし、長く続く場合もあります。お子さんの吃音に気づいたら、一人で抱え込まずに専門機関に相談することが大切です。

熊本市における吃音の相談場所

熊本市内で吃音の相談ができる主な場所をご紹介します。お子さんの年齢や状況に合わせて、適切な相談先を選びましょう。

未就学児(0歳〜就学前)

各区の保健こども課:

乳幼児健診などでことばや発達の気になる点について相談できます。保健師さんへの相談に加えて、専門職との連携も行われています。

小児科(かかりつけ医):

お子様の全体的な発達について相談する際に、かかりつけの小児科医に相談してみるのも良いでしょう。必要に応じて専門機関への紹介をしてくれる場合があります。

ことばの教室

お住まいの地域の幼稚園で個別の指導を受けることができます。※年中児の時点での申し込みが必要です。

就学児(小学生〜高校生)

学校の先生・スクールカウンセラー:

学校での様子について、担任の先生やスクールカウンセラーに相談できます。学校生活の中での困りごとや、友人関係についてのアドバイスをもらえることもあります。

熊本市教育相談室:

教育に関する様々な相談に応じています。ことばの相談についても対応しており、専門スタッフがアドバイスや情報提供をしてくれます。※事前にお通いの小学校にご相談ください。

言語通級指導教室 

お住まいの地域の小学校の通級指導教室で個別の指導を受けることができる場合があります。※事前にお通いの小学校にご相談ください。

耳鼻咽喉科・言語聴覚士のいる医療機関:

吃音の診断や、言語聴覚士による専門的な評価、訓練(指導)を受けることができます。医師の診察が必要となる場合もあります。

未就学児~就学児(~18歳まで)

熊本市こども発達支援センター:

お子さんの発達について総合的に相談できる公的な機関です。専門のスタッフが相談に応じ、必要に応じて発達検査や訓練・相談場所の紹介をしてくれます。

 

ことばの相談室ことりでできること

ことばの相談室ことりでは、お子さんの吃音でお悩みの保護者様やご本人に対して、個別の状況に合わせたきめ細やかなサポートを提供しています。

言語聴覚士による丁寧な聞き取りと評価

  • お子さんの話し方の特徴や、どのような状況で吃音が出やすいかなど、詳しくお話を伺います。

  • お子さんの年齢や発達段階に応じた評価を行い、吃音のタイプや程度を把握します。

一人ひとりに合わせた個別支援

お子さんの状態や目標に合わせて、言語聴覚士が個別のプログラムを作成し、トレーニングを行います。

環境調整

吃音は話し相手(聞き手)、周囲を取り巻く環境の影響を受け、増えたり減ったりします。また、取り巻く環境は、本人の感じる辛さや負担感にも大きく影響します。 吃音のお子さんが過ごしやすい環境を考えて実践していく「環境調整」に取り組みます。

幼児期: DCM(要求ー能力モデル)アプローチ

DCMとは、「Demands and Capacities Model」のことで、日本語では「要求-能力モデル」と訳されます。

特に「RESTART-DCM」と呼ばれる方法では、1 日 15分間、養育者が吃音のあるお子さんと1対1で向き合う時間を作り(スペシャルタイム)、会話や静かなゲーム、絵本を読むなどを行い、保護者はDCMのモデルを守ります。

保護者は毎日お子さんの状態について数字で記録を付け、またスペシャルタイムの様子を録画や録音したものをご提出いただき、言語聴覚士からフィードバックをいたします。 厳密なDCMの実践が難しい場合にも、DCMの考え方を導入し、取り入れていきます。

幼児期:リッカムプログラム

行動療法をベースにしたプログラムです。1日1回15分間、保護者とお子さんに、吃音のないお話に対して「スラスラだったね」、吃音のあるお話に対して「少しつっかえたね」などとコメントを返していく練習タイム(スラスラタイム)を行っていただきます。

また、保護者は毎日お子さんの状態について数字で記録を付け、また練習タイムの様子を録画や録音したものをご提出いただき、言語聴覚士からフィードバックをいたします。 言語聴覚士と調整し、吃音の出にくい条件を作り、吃音のないお話に対してのコメントをたくさん与えるような時間にします。

いろいろなルールが決められていますが、練習のなかで、ポジティブな経験を積んでいくことを目的としています。 リッカムプログラムは、ワークショップを修了した言語聴覚士によって行うことが望ましいとされています。

学齢期の支援

低学年のお子さまにリッカムプログラムを実施することもありますが、成長に伴ってリッカムプログラムの方法がマッチしなくなってくることがあります。そのため、発話のコントロールを促す流暢性形成法などを活用し、話すことへの自信を育めるよう支援します。

学齢期は、吃音の症状やそれに対する意識、困難さの感じ方が変化する時期でもあります。

お子さん自身が吃音について理解を深めていくことが大切です。そのため、困ったときに活用できる対処法(コーピングスキル)の習得や、安心して話せる環境づくりを行っていきます。

保護者様へのサポート

  • ご家庭でお子様とどのように関われば良いか、具体的なアドバイスや練習方法をお伝えします。

  • 吃音に対する正しい知識や理解を深め、安心して子育てに取り組めるよう支援します。

  • 保護者様のお悩みや不安に寄り添い、共に解決策を考えていきます。

 


お子さんの吃音は、早期に適切なサポートを受けることで、より良い方向へ進む可能性が高まります。熊本市内で吃音の相談先をお探しの場合は、ぜひ「ことばの相談室ことり」までお気軽にご連絡ください。お子様と保護者様が安心して笑顔で過ごせるよう、精一杯お手伝いさせていただきます。

 

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―おしらせ―

熊本県熊本市中央区に、ことばの相談室ことりの2号店となる、
「ことばの相談室ことり くまもと桜町」が開室しました。

■ 所在地
熊本県熊本市中央区桜町1−28
桜町センタービル 406号室
※複合施設サクラマチクマモトからすぐ近くです