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九州エリアには小児分野の言語聴覚士は多いのでしょうか?

くまもと桜町
2025.05.27 更新

養成校の数は一定数ありますが、地域によって偏りがあり、子ども専門の言語聴覚士(ST)の数はまだ限られています

九州・沖縄の言語聴覚士養成校は約13校

九州・沖縄エリアには、言語聴覚士を養成する学校(大学・専門学校)が約13校存在します。これらの学校は、福岡、熊本、鹿児島、大分、宮崎、長崎、沖縄などに分布しています。

養成校の地域的な偏りと子ども専門STの不足

養成校は九州全域に点在していますが、福岡県や熊本県に集中しており、他の県では数が限られています。そのため、地域によっては言語聴覚士(ST)の数が不足している場合があります。

また、言語聴覚士の多くは医療機関や高齢者施設での勤務が中心であり、子ども専門の言語聴覚士はまだ少ないのが現状です。発達障害や言語発達の遅れに対する早期支援の重要性が認識される中、小児領域の言語聴覚士に対する需要は年々高まっています。特に、ことばやコミュニケーションに課題を持つ子どもたちへの支援が求められています 。

小児領域のSTは全国で約4,600人

2025年3月時点で、日本の言語聴覚士(ST)の有資格者数は約43,300人です。そのうち、小児の言語や認知を主な対象としているSTは約4,600人で、全体の約10%にとどまっています 。
全国で4,600人なので、九州エリアではそれよりもさらに少ないことが予想されます。

小児専門のSTが少ない理由

言語聴覚士(ST)の多くは医療機関や高齢者施設での勤務が中心であり、成人の言語・認知や摂食・嚥下障害を対象とすることが一般的です。そのため、小児領域を専門とするSTはまだ少ないのが現状です。

保護者ができること:早めの相談と情報収集

お子さんのことばや発音、吃音、学習に関する不安がある場合は、早めに専門機関に相談することが重要です。熊本市内では、以下のような相談先があります:

  • 発達支援センター:就学前の乳幼児から学齢期の子どもまでを対象に、ことばの遅れや発音の問題、学習のつまずきなどに対応しています。
  • 医療機関(小児科・耳鼻科・リハビリテーション科など):医学的な評価や診断が必要な場合に適しています。
  • 言語聴覚士の個別支援(自費/訪問・通所):自費でのマンツーマン支援を提供している施設もあります。

「ことばの相談室ことり くまもと桜町」のご案内

「ことばの相談室ことり くまもと桜町」は、熊本市中央区にある言語聴覚士による自費・予約制のマンツーマン相談室です。以下のような特徴があります:

  • アクセス便利:「熊本桜町バスターミナル」の目の前に位置し、熊本市電「辛島町」から徒歩3分、JR熊本駅から車で約10分と通いやすい立地です。
  • 土日も開室:平日はお忙しい方でも、週末にゆったりご相談いただけます。
  • 夜間20時台のオンライン対応あり:保育園や学校が終わった後の時間帯に、保護者向け面談やご相談が可能です。
  • 自費だからこそ、地域を問わず利用しやすい:お住まいの自治体にかかわらず、どなたでも利用可能です。医療機関の紹介状や受給者証なども不要です。

お子さんの「話したい」「伝えたい」を大切にしながら、ご家庭と一緒に歩んでいく相談室です。お気軽にお問い合わせください。

(文・堀美月)

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―おしらせ―

熊本県熊本市中央区に、ことばの相談室ことりの2号店となる、
「ことばの相談室ことり くまもと桜町」が開室しました。

■ 所在地
熊本県熊本市中央区桜町1−28
桜町センタービル 406号室
※複合施設サクラマチクマモトからすぐ近くです