「うちの子、2歳になったけど、まだあまりお話しない…」「ことばがはっきりしないけど、大丈夫かしら?」
2歳頃のお子さんのことばの発達について、そんなふうに心配になったり、不安を感じたりすることはありませんか?
ことばの発達は、一人ひとりペースが違うものです。周りの子と比べて焦ってしまうこともあるかもしれませんが、まずはお子さんとの日々のコミュニケーションを楽しみながら、ことばを育んでいくことが大切です。
お子さんのことばを育むために、お家でできること
ここでは、言語聴覚士がマンツーマンでことばの相談やレッスンをおこなっていることばの相談室ことりから、ご家庭で気軽に試せる、お子さんのことばの発達を優しくサポートするための6つのヒントをお届けします。

1. 話しかけるときは、ゆっくり、はっきり、優しい声で
大人がゆっくりと、はっきりとした声で話しかけることで、お子さんはことばの音を正しく聞き取りやすくなります。
ポイント
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- お子さんの目を見て、にっこり笑顔で。
- お子さんが何かに注目している時に話しかけると、ことばがより伝わりやすくなります。
- 焦らず、穏やかなトーンを心がけましょう。
2. 短くて分かりやすいことばを選んで
「ワンワン、いたね」「ブーブー、かっこいいね」「もっとほしいの?」など、短くてシンプルなことばは、お子さんが真似しやすく、理解しやすいです。
ポイント
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- 長い文章ではなく、伝えたいことをギュッと短くまとめてみましょう。
- 日常生活でよく使うことばを繰り返し使うことで、お子さんのことばの記憶に残りやすくなります。
3. 「伝えたい!」気持ちを温かく受け止めましょう
たとえ不明瞭な発音でも、お子さんが何かを伝えようとしている時は、その意欲をまず認めてあげることが大切です。
ポイント
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- 「うんうん、そうなのね」と優しく頷き、まずは気持ちを受け止めましょう。
- その後で、「もしかして、〇〇のことかな?」というように、正しい発音でそっと言い直してあげることで、自然と正しい音を学んでいきます。
- 「お話してくれてありがとう!」「上手に言えたね!」など、たくさん褒めて、ことばを話すことへの自信を育ててあげましょう。
4. 遊びながら楽しく育みましょう
おままごとやブロック遊び、お絵かきなど、日常の遊びの中に、どんどんことばを添えてみましょう。
ポイント
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- 「くまさん、こんにちは」「赤いブロックだね」「ボール、ぽーい!」など、見ているものや、していることをことばにする(実況中継する)のが効果的です。
- 手遊び歌やリズムに合わせて体を動かす遊びも、ことばが自然と出やすくなるのでおすすめです。
5. 豊かな表情やジェスチャーも一緒に添えましょう
ことばだけでなく、笑顔や驚いた顔、身振り手振りを交えて話しかけることで、お子さんはことばの意味をより理解しやすくなります。
ポイント
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- 「おいしいね!」と言いながらほっぺをたたいたり、「ちょうだい」と手を差し出したり、ことばとジェスチャーをセットで使うとことばの意味が分かりやすく、またお子さんも真似をしやすくなります。
- 特にことばがまだ少ない時期は、ことば以外の方法で伝えることも、とても大切なコミュニケーションの一つです。
- ジェスチャーや表情で「通じた!」という経験が、次のことばを引き出すきっかけとなっていきます。
6. 絵本タイムは、新しいことばと出会う素敵な時間
絵本の読み聞かせは、お子さんがたくさんの新しいことばに触れる機会となります。
ポイント
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- 絵を指差しながら「これはりんごだね」「ワンワンがいるね」とゆっくりことばを伝えましょう。
- お子さんが気に入ったページがあれば、何度も繰り返し読んであげるのも良いでしょう。親子で一緒に楽しみながら、ことばの世界を広げていきましょう。
最後に:焦らず、お子さんのペースを大切に
お子さんの発達のスピードは、一人ひとり異なります。周りと比べず、焦らずに、まずはお子さんとのコミュニケーションそのものを楽しむことを大切にしてください。
日々の小さな関わりを丁寧に積み重ねていくことで、お子さんは少しずつ、でも確実に成長していきます。
もし、「これでいいのかな?」「専門家にも相談してみたいな」と感じたら、いつでも私たちことばの相談室ことりのような専門機関にご相談ください。一人で抱え込まず、一緒に考えていきましょう。
(文・堀美月)