発音の苦手(構音障害)に対して、正しい音を獲得するためのレッスンを行います。
発音の誤り・苦手の例
- か行/が行:「がっこう」を「だっとう」
- き・け/ぎ・げ:「けーき」を「ちぇーち」
- さ行/ざ行/つ「せんせい」を「ちぇんちぇい」「しょうぼうしゃ」を「ちょうぼうちゃ」
- ら行「らいおん」を「だいおん」「やいおん」
- い段の音「き」「し」「ち」「じ」「り」など
*「一時(いちじ)」と「七時(しちじ)」 「地球(ちきゅう)」と「気球(ききゅう)」などの出し分けが難しい
*唾や空気を含んだような濁った響きがする(側音化構音)
このような発音の誤りが対象です。
舌や口の位置や動きを適切な状態に導くことで、正しい発音への改善を目指します。
対象の年齢
- 4歳~5歳以上(幼稚園・保育園の年中から年長学年以上)から練習を開始するのがめやすです。
- 自然な獲得が見込める場合には、練習をせず経過観察とすることがあります。
- 幼児さんだけではなく、小学生や中高生、大人の方もレッスンにより改善することができます。
知的・発達障害やことばの遅れを併せ持つお子さま
- 発達段階に応じ、発音練習を開始する適切な時期を見極める必要があります。
- 現在のことばの力(言語獲得状況)から、言語指導を行うべきか、発音指導を行うべきか、あるいはその両方を実施するのがよいかを、ご相談の上で提案させていただきます。
大人の方
- 長年のコンプレックスであった「側音化構音」や「口蓋化構音」や「声門破裂音」を抱えている方が多く相談にお見えになります。
- 適切な練習を続けることで、改善に向かわれることがほとんどです。
- 初回の相談では、必ず自主トレーニングの方法や注意点をお伝えします。 相談継続の有無にかかわらず、ご自宅での練習を進めていただけます。

頻度や期間
- レッスン頻度は、隔週(月に2回)から、月に1回をおすすめしています。
- 改善が早い方では、2~3回のレッスンで成果が出ます。
- じっくりと取り組む方の場合には、3か月~半年ほどかかります。
- 自主トレーニングの方法をお伝えし、ご自宅で実践いただきます。
当相談室が対象とする発音の苦手
機能性構音障害(きのうせいこうおんしょうがい)
器質性の要因などが見当たらない特定の音の発音の苦手
側音化構音、口蓋化構音、鼻咽腔構音、歯間化構音、声門破裂音などの特殊な構音の誤りについてもレッスンを実施しています。
器質性構音障害(きしつせいこうおんしょうがい)
舌小帯短縮症の術後、口唇口蓋裂や粘膜下口蓋裂の術後
※まずは医療機関での受診や治療を推奨しています。
難聴による発音の苦手
きこえの低下や先天性難聴に由来する発音の不明瞭さ
※ご相談をお受けできる言語聴覚士については、スタッフ紹介をご参照ください。ご不明な点がありましたら、お問合せください。
知的・発達障害(神経発達症)やことばの遅れ由来の不明瞭さ
スピーチ指導(発音練習)と並行して言語的支援(ことばの相談・練習)を行うことがあります。

事前の情報聴取について
お子さま
- 初回のお話をスムーズに進めるために、お子さまについてお伺いするインテークフォームへのご記入をお願いしております。
- 予約日時の決定後、フォームをお送りいたしますので、ご記入ください。
- 録音音声の提出をお願いする場合がございますが、お子さまの場合には難しいことも多いため、基本的には当日にアセスメント(分析)を行います。
大人の方
- 初回のお話をスムーズに進めるために、事前に録音データの提出をお願いしております。
- 予約日時の決定後、読み上げる単語のリスト・文章のリストをお送りいたします。順番に読み上げていただき、録音を提出いただきます。
- 録音の分析には数日いただきますので、前もってのご提出にご協力いただけますと幸いです。
- 提出が難しい場合には、当日にアセスメント(分析)を行いますので、ご無理のない範囲でお願いできればと思います。
オンラインでの実施について
- あらかじめ、通信環境をご確認ください。
- 発音のレッスンには、音声がクリアに聴こえることが非常に重要です。 事前にマイクの音質をご確認ください。
- 手元に手鏡と、録音アプリの入ったスマートフォンをご用意いただけますと幸いです。 練習に使用することがございます。
- 2回目以降の実施や相談内容によっては、スプーンやストローなど物品のご用意をお願いすることがございます。 詳しくは、担当の言語聴覚士とご相談ください。
当相談室で、相談の対象となりにくい方
- ビジネスの場でのプレゼンテーションでの立ち振る舞いなどを含め、スピーチ(演説)指導を受けたい
- 練習したい特定の音は無いが、話し方を見てほしい
- 表現の分野について、演技指導や歌唱指導を受けたい
このような方は、発音の苦手(構音障害)には該当しないため、当相談室での相談の対象とならないことがあります。
構音障害に対するスピーチ指導の領域について興味がある、手技や方法について話をききたい、他業界からヒアリングをしたいというご依頼であればお受けできることがあります。詳しくはこちら。
話すときにつっかえる、どもるなどの場合には、「吃音(きつおん)」に該当する可能性があります。 吃音の相談は当相談室でお受けしております。詳しくはこちら。