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ことばが増えない、お話がなかなかできないときにご家庭でできること

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2025.02.05 更新

お子さんのことばの発達がゆっくりな場合、どのように関わればよいか悩むことがあるかもしれません。「ことばを増やさなければ」と焦るあまり、一方的に言葉を教え込もうとしてしまうことも。しかし、お子さんの興味・関心を大切にしながらことばを育てることが重要です。

お子さんの興味・関心に合わせたことば掛け

ことばの発達を促すためには、お子さんが「何に注目しているのか」をよく観察することが大切です。

  • お子さんが見ているもの、遊んでいるもの、指をさしているものに注目して、その状況に合ったことば掛けをしてあげましょう。
    • 例:「(車を指さしている)ぶーぶーだね!」
    • 例:「(絵本の犬を見つめている)わんわん、かわいいね!」

お子さんのことばに“プラス1語”を返す

お子さんが発した言葉をそのまま繰り返すだけでなく、少しだけ情報を追加して返してあげることで、ことばの発達を促せます。

  • 例:「ぶーぶー!」→「ぶーぶー速いね!」
  • 例:「わんわん!」→「わんわん、大きいね!」

このように「プラス1語」を意識することで、お子さんが自然にことばを増やしていく手助けになります。

「ことばのクイズ」は控えめに

つい「これは何?」「これは何色?」と問いかけてしまいがちですが、これが続くとお子さんは「答えなきゃ」とプレッシャーを感じてしまうことがあります。お子さんが自発的にことばを使う機会を増やすためにも、遊びの中で自然にことばを学べる環境を整えましょう。

笑顔で楽しく、プレッシャーをかけない

ことばを覚えさせようとするのではなく、「ことばを使うのって楽しい!」と感じられるようなやりとりを大切にしましょう。お子さんが言葉を発しなくても、コミュニケーションが成立していることを伝えてあげることで、安心してことばを学ぶことができます。

おわりに

お子さんのことばの発達を促すためには、正しいことばを教え込むのではなく、楽しいやりとりの中でことばを育てることが重要です。「興味・関心に沿って語りかける」「プラス1語を意識する」「クイズのような質問を控えめにする」などのポイントを取り入れながら、お子さんが安心してことばを使える環境を整えていきましょう。