お子さんの吃音について相談に行くことを決めたとき、「子どもにはどう説明すればいいの?」と悩むことがあるかもしれません。特に、お子さん自身がまだ吃音を意識していない場合、どのように伝えたらよいか迷う方も多いでしょう。
ここでは、お子さんが安心して相談室に行けるような伝え方をご提案してみます。
参考にしていただけると幸いです。
3~4歳くらいの幼いお子さんにとって、初めての場所に行くのは少し不安なこともあります。そこで、相談室を楽しい場所として伝えていただくことで、安心してもらえるかもしれません。
例えば、こんな言い方はどうでしょうか?
相談室には、お子さんが楽しめるおもちゃや絵本を用意しています。お子さんが好きな遊びやキャラクターなども事前に伺い、リラックスして過ごせるように務めたいと思います。
吃音という言葉を使わずに、「お話がもっと楽しくなるために行く」と伝える方法もあります。
話すこと全般に関する機会として伝えることで、お子さんも少し気楽な気持ちでお越しいただけるかもしれません。
お子さん自身がすでに「うまく言えない」と感じていたり、「つっかえちゃう」と気にしていたりする場合は、その気持ちに寄り添うように伝えるのもよいでしょう。
お子さんに吃音について話したことがない場合は、相談室に行く理由を「楽しいおしゃべりの場所」として伝えるのがポイントです。焦って吃音について説明する必要はなく、お子さんが安心して行けるような言葉を選んでいただけるとよいかもしれません。
私たち言語聴覚士は、お子さんがリラックスしてお話しできるような雰囲気づくりに務め、どのようなサポートが必要かを考えていきます。みなさまのお力になれるよう、ことばの相談室でお待ちしています。