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「どもる回数は減ったけれど、話し方が苦しそう…」吃音について様子を見るべき?

吃音
2026.07.10 更新

今回は、吃音(きつおん)のお子さまを持つ親御さんからよくいただくお悩みをご紹介します。 「うちの子も同じかもしれない」「いつ相談したらいいのだろう?」と迷われている方の参考になれば幸いです。

「吃音についての相談です。回数は減ってきたけれど、話し方が変わってきました。様子を見るべきですか?」

(ご相談の内容)

現在4歳の子どもの吃音についてのご相談です。昨年から吃音が出始めました。

最初は「あ、あ、あ、あのね」と音を繰り返すことが多かったのですが、最近はそのような繰り返しはほぼなくなりました。

 しかし、代わりに「あーーーーのね」と音を引き伸ばしたり、ことばが詰まって出にくそうにしながら、顔や体をぐっと動かしたりする状況が目立つようになっています。

全体的に、吃音が出る回数自体は以前より減ってきているように感じるのですが、まだ治らない状況です。 専門家に診ていただくタイミングとして、もう少し様子を見た方が良いでしょうか?それとも、すぐに相談した方が良いでしょうか?

ぜひ、ご相談いただくことをお勧めします。

毎日お子さまの話し方を見守りながら、「どう対応してあげるのが一番いいのだろう」と悩まれたのではないでしょうか。

結論からお伝えしますと、待つのではなく、ぜひご相談いただくことをおすすめします

親御さんとしては「出る回数が減ってきたから、このまま様子をみてもいいのかも?」と思われたことと思います。しかし、言語聴覚士の視点から見ると、専門家に相談してほしい重要なサインが隠されています。

「回数が減った」=「改善」とは限らない理由

吃音の症状には、いくつか段階や変化のパターンがあります。

初期によく見られるのは、「あ、あ、あ」と音を繰り返す「連発(れんぱつ)」です。
しかし、吃音が長引いたり定着してきたりすると、音を引き伸ばす「伸発(しんぱつ)」や、ことばが詰まって出てこなくなる「難発(なんぱつ)」へと変化していくことがあります。

さらに、ことばを出そうとして体に力が入ったり、顔や手を動かしたりする「随伴症状(ずいはんしょうじょう)」が見られるようになることもあります。

ご相談のケースのように、「連発が減り、伸発・難発・随伴症状が増えている」という状況は、一見すると吃音の回数が減って落ち着いてきたように見えても、実は症状が少し進行している可能性が高い状態と言えます。

お子さま自身が「話しにくさ」を自覚し始め、なんとかことばを出そうと工夫したり、頑張って力を入れたりしているサインかもしれません。

今だからこそ、お伝えできることがあります

お子さまが4歳であることを踏まえると、当相談室で行っているリッカム・プログラムや流暢性形成法などの吃音指導を今すぐ導入するかどうかは、慎重に検討する必要があります。本人やご家族の負担度や普段の様子を丁寧に見極めた上で、一緒に考えていきます。

しかし、プログラムを本格的に始める前であっても、今すぐお伝えできる大切なことがあります。それが「環境調整(かんきょうちょうせい)」です。

吃音は、周囲の話し相手の関わり方や、環境によって増減したり、お子さまの感じる話しにくさが変わったりします。

  • 吃音が出たときに、周りの大人はどう対応すればいいのか?
  • どんな風に声をかけると、お子さまが安心してリラックスして話せるのか?

こういった「おうちでの関わり方のコツ」を今すぐ知って実践していただくことで、吃音のさらなる悪化を防ぎ、お子さまがのびのびとお話しできるようサポートすることができます。

まずはお気軽にご相談ください

吃音のお悩みは、ネットで調べれば調べるほど「様子を見ましょう」という意見と「早く専門家に相談しましょう」という意見の両方が出てきて、迷ってしまうことが多いと思います。

ですが保護者さまが気になった時こそが、専門家に相談するタイミングです。

ことばの相談室ことりでは、オンライン相談(Zoom)も実施しております。遠方にお住まいの方や、小さなお子さまを連れての外出が難しい方でも、おうちにいながら言語聴覚士とお話しいただけます。

親御さんだけで抱え込まず、まずは一度、現在のお子さまの様子をお聞かせください。今のお子さまにとって一番良い方法を、一緒に考えていきましょう。

合わせてこちら(ことばの相談室ことりの「吃音のご相談」)もご参照ください。

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